· 

[夕書房連続講座online]これからのレッスン


夕書房設立から5年目を迎えました。

きっかけは、2011年の東日本大震災でした。社会の仕組みに無自覚だったことへの反省、また日々押し寄せる得体の知れない「情報」への懸念から、個人の体験に基づく、地に足のついた言葉や表現を広く伝え、残していこうと、細々ながら出版活動を続けてきました。

 

それから4年が経ち、今、社会はさらに大きな岐路に立っています。どう考えたらいいのか頭を抱えてしまうような、かといって決して見過ごせない状況が次々と現れては、整理できないままに過ぎていく。そんな状況に再び恐ろしさを感じています。

 

4年間、著者の方々と二人三脚で進む中で実感したのは、「本は成長する」ということでした。出版した本が読者の手にわたり、読まれる中で新たな対話が生まれ、思いがけない動きへと発展することもありました。

かれらと一緒なら、今目の前にある社会の問題について読者とともに深く考え、発信していけるのではないか。社会の主体を私たち一人ひとりの手に取り戻していく、その手がかりを得る場所、生き延びるための語りの場を作れるのではないか。

そう考えて、このたび、オンラインでの連続講座を立ち上げることにしました。

 

夕書房やその著者たちが今気になっている社会問題についての対談を中心に、作品の世界観を伝える講演やワークショップも織り交ぜて、本を媒介に世界への認識をさらに広げる刺激的な講座を定期的に開催していきます。

ここでの議論から、また次の展開が生まれるかもしれません。

今の社会にモヤモヤしている人、考えるヒントが欲しい人、そしてともにゆるやかに連帯していける人のご参加をお待ちしています。

 

夕書房・高松夕佳


参加方法

本講座は、ビデオ会議システム「Zoom」のミーティング機能を使って行います。あらかじめPCやスマートフォンにZoomをインストールの上、ご参加ください。https://zoom.us/

 

*質問タイムにはチャットにて議論にご参加いただけます。

*参加の方には終了後、録画URLをお知らせします。2週間の間何度でも視聴できます。


leCTURE 1.

緊急対談・東京オリンピック2020が教えてくれたこと

平尾 剛×青木真兵

東京オリンピック2020。これほど見事に、日本社会の問題点を次から次へと噴出させた事案は、これまでなかったのではないでしょうか。

 

トラブルに次ぐトラブル。そして、パンデミックの中、世界から非難を浴びてもなお開催に突き進む異様さは、この「平和の祭典」の欺瞞を象徴して余りあると感じます。

 

今回は、元アスリートの立場でありながら2017年より東京五輪の返上を訴えてきた平尾剛さんと、山村につくった人文知の拠点から東京五輪をめぐる顛末を観察してきた青木真兵さんに、「東京オリンピック2020」とは一体何であり、そこから見えてくる私たちの社会の課題とは何かを、赤裸々に語り合っていただきます。

 

オリンピック期間ど真ん中のこの日、私たちの国、日本が辿ってきた8年間を振り返ります。

日時 2021年7月28日(水)

   20:00-21:30

 

定員 100名

 

参加費 クリックして購入ページへ
1)トークのみ 1500円(税込)

*PDFダウンロード
2)『彼岸の図書館』(2,200円)+参加費(1300円)+夕書房通信=3500円(税込)*送料無料

 



講師プロフィール

平尾 剛 ひらお・つよし

神戸親和女子大学発達教育学部ジュニアスポーツ教育学科教授。

1975年、大阪府出身。同志社大学、三菱自動車工業京都、神戸製鋼コベルコスティーラーズに所属し、1999年第4回ラグビーW杯日本代表に選出。2007年に現役を引退。度重なる怪我がきっかけとなって、研究を始める。専門はスポーツ教育学、身体論。

著書に『近くて遠いこの身体』『脱・筋トレ思考』(ミシマ社)、『ぼくらの身体修行論』(内田樹氏との共著、朝日文庫)、監修に『たのしいうんどう』(朝日新聞出版)がある。webマガジン「みんなのミシマガジン」で「スポーツのこれから」を連載中。

https://canvas-dialy.hatenablog.com/



青木真兵 あおき・しんぺい

人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。

1983年生まれ。埼玉県浦和市に育つ。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。関西大学大学院博士課程後期課程修了。博士(文学)。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信がライフワーク。障害者の就労支援を行いながら、大学等で講師を務める。

著書に『彼岸の図書館—ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』(H.A.B)がある。奈良県東吉野村在住。

https://lucha-libro.net/